コラム (5)

デジタルカメラの高画素化について。

昨年末ぐらいに相次いで2000万画素クラスのデジタルカメラが発売されました。 2000万画素クラスというと、350dpiの印刷サイズで、およそA3サイズになります。 ただ、今までも1280万画素のカメラでリサイズしてデータをつくり、A4見開きに使っていましたから、 さらに、大きく使うことができると思います。

そのため、最近は、大型カメラを使う事も少なくなりました。
以前はA4見開きというと、4×5カメラを使っていたためロケになるとフィルムが大変でしたが・・・

ただ、いくつか問題点もあります。
第一にレンズの解像度や収差が目立つようになってきました。 一部の高級レンズをのぞいて、解像度が画素数に追い付いていなくて、 ぼやっとした印象になってしまいます。 とくに広角レンズを使うと、画像の四隅が流れてしまいます。 最近は後処理で、周辺光量や歪曲収差、色収差が補正できますが。完璧ではありません。 高画素デジカメ用のレンズが必要になってくるでしょう。
また、高画素カメラといっても、今までと同じ35ミリ一眼レフのかたちをしているので、 撮影のしかたが今までと同じになりがちですが、手ぶれとピントには、非常に気を使います。
とくに300ミリクラスの望遠レンズを使うと、三脚を使っていてもぶれてしまうことがあります。 ブレを防ぐにはシャッタースピードを今まで以上に速くするか、ミラーアップで撮影する必要があります。

とにかく、画質はすばらしいので、 これからますますデジタルカメラを活用して行きたいと思います。

ロング  アップ

2009. 3.10 shimamura

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