コラム (3)

商品写真の合成について(2)

商品撮影において、合成することを前提にライティング、撮影することがあります。
前回、単純な切り抜き写真の例をあげたので、今回はイメージ写真(カクハン写真)の例をあげたいと思います。

写真1(完成)
写真2
写真3
写真4

この写真(写真1)はトップページにも使っている腕時計のイメージ写真です。
本体(写真2)、手前の水面(写真3)、文字盤(写真4)、の3点を合成しています。 写真2と写真3は本体のライティングで波紋の位置が腕時計の奥と手前でかたちの良いものを選んでいます。 このままでは、文字盤がくっきり見えないためライティングを変えて別撮りして(写真4)合成しています。

写真5(完成)
写真6
写真7

2つ目の例はスミスの商品カタログ用に撮ったものです。
ルアーのブレードが金属のため普通に撮るとバックの木がうつって分かりにくくなります。(写真6)
そこでブレードの下に白紙をおいて写り込ませたものを撮影しておきます。(写真7) 白を写り込ませたブレードの部分を切り抜いて合成し、レイヤーの透明度などを調整して完成です。(写真5)
このような合成はやり過ぎると嘘っぽくなってしまうので、完成写真をイメージしてより自然に見せることが大事になると思います。

2008.5.1 shimamura

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